関連:インサート/被削材に適したインサートの使い分け
セラミックは高温環境に強く、高硬度で耐摩耗性、耐酸性の特徴を持っています。インサートチップとしてはK種(鋳物)、H種(高硬度材)、S種(耐熱合金)用に使用されます。
セラミックは高温環境に強く、高硬度で耐摩耗性、耐酸性の特徴を持っています。インサートチップとしてはK種(鋳物)、H種(高硬度材)、S種(耐熱合金)用に使用されます。
識別記号
(種)
|
識別色
|
被削材
|
P
|
青色
|
鋼:
鋼,鋳鋼(オーステナイト系ステンレスを除く。) |
M
|
黄色
|
ステンレス鋼:
オーステナイト系オーステナイト/フェライト系,ステンレス鋳鋼 |
K
|
赤色
|
鋳鉄:
ねずみ鋳鉄,球状黒鉛鋳鉄,可鍛鋳鉄 |
N
|
緑色
|
非鉄金属:
アルミニウム.その他の非鉄金属, 非金属材料 |
S
|
茶色
|
耐熱合金・チタン:
鉄,ニッケル,コバルト基
耐熱合金,チタン及びチタン合金
|
H
|
灰色
|
高硬度材料:
高硬度鋼,高硬度鋳鉄,チルド鋳鉄 |
材料記号 | 材料の分類 |
---|---|
HW | 金属及び硬質の金属化合物から成り,その硬質相中の主成分が炭化タングステンであり,硬質相粒の平均粒径が1μm以上であるもの, 一般に,超硬合金という。 |
HF | 金属及び硬質の金属化合物から成り,その硬質相中の主成分が炭化タングステンであり,硬質相粒の平均粒径が1μm未満であるもの. 一般に超微粒超硬合金という。 |
HT | 金属及び硬質の金属化合物から成り.その硬質相中の主成分がチタン,タンタル(ニオブ)の,炭化物,炭窒化物,窒化物であって.炭化タングステンの成分が少ないもの。一般に,サーメットという。 |
HC | 上記の超硬合金の表面に炭化物,炭窒化物,窒化物(炭化チタン・窒化チタンなど),酸化物(酸化アルミニウムなど),ダイヤモンド,ダイヤモンドライクカーボンなどを, 1層又は多層に化学的又は物理的に被覆させたもの。一般に,被覆超硬合金という。 |
超硬合金とは,超硬合金,サーメット,超微粒超硬合金およびこれらに炭化物,窒化物,酸化物などを被膜した合金の総称である。ISO 513:2004ではCarbidesとしている。とあり、サーメットも超硬合金に分類されています。超硬合金の中に超硬合金が含まれている包含関係に、???な感じもしますが、「ISO 513:2012」のABSTRACTを読む限り、サーメットが登場してこないのは、やはり超硬合金(hardmetals)に含まれているからなのだろうと推測が可能です。(詳細は未確認ですが、元ネタがそうなっているなら、仕方ないでしょう笑。)