2020年3月29日日曜日

セラミック

関連:インサート被削材に適したインサートの使い分け

セラミックは高温環境に強く、高硬度で耐摩耗性、耐酸性の特徴を持っています。インサートチップとしてはK種(鋳物)H種(高硬度材)S種(耐熱合金)用に使用されます。



JIS B 4053では、表1.のように分類されています。

表1.超硬合金の分類
材料記号材料の分類
CA
酸化物セラミックスから成り,その主成分が酸化アルミニウム(Al2O3)であるもの。
CM
酸化物以外の成分を含んだセラミックスから成り,その主成分が酸化アルミニウム(Al2O3)であるもの。
CN
窒化物セラミックスから成り,その主成分が窒化けい素(Si3N4)であるもの。
CR
酸化物セラミックスから成り,その主成分が酸化アルミニウム(Al2O3)であり,ウィスカーなどで強化されているもの。
CC
上記のセラミックスの表面に炭化物,炭窒化物,窒化物(炭化チタン・窒化チタンなど),酸化物(酸化アルミニウムなど),ダイヤモンド,ダイヤモンドライクカーボンなどを,層又は多層に化学的又は物理的に被覆させたもの。

[酸化物系 セラミック]

  • CA・・・アルミナ(※)系のセラミック(白セラ)/鋳物の加工用
  • CM・・・アルミナ(※)TiC系のセラミック(黒セラ)/鋳物高硬度材の加工
  • CR・・・アルミナ(※)SiC系のセラミック(ウィスカー)針状の組織によって罅(ひび)割れを防ぐ/耐熱合金の加工用
  ※アルミナとは、「酸化アルミニウムAl2O3」のことです。

[非酸化物系 セラミック]

  • CN・・・窒化珪素(Si3N4)系のセラミック。針状の組織によって衝撃による罅(ひび)割れを起こしにくい。Al(アルミニウム)とO(酸素)を添加した「SiAlON(サイアロン)」も含まれる。/鋳物耐熱合金の高速加工

[コーティングされたセラミック]

  • CC・・・高硬度材の加工に向いています。

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