「た」
タレット [旋盤]
旋盤を構成する「刃物台」の一部分です。タレットには複数のバイト(工具)を取り付けます。タレットが旋回することで使用工具の交換が行えます。
端面(たんめん)
ワーク(加工物)の断面部分。▷関連:外径
「ち」
チップ [工具]
工具ホルダの先端に付ける刃具。「鋼」・「サーメット」・「超鋼」の母材に対しPVD・CVDなどのコーティング加工の施したりします。
ワーク(加工物)の素材ごとにそれぞれ、
P種(鋼)、
M種(ステンレス)、
K種(鋳鉄)用のチップがあります。
※P・M・Kによる分類の他に『N(アルミニウム・銅:非鉄金属)』・『S(インコネル:ニッケル合金)・チタン合金)』・『H(高硬度材)』用のものも、各社工具メーカーから提供されています。
▷関連:サーメット・チップブレーカ・PVD,CVD
チップ形状 [工具]
『刃先角度』の区別として、90°(正方形)、80°(四角形・六角形)、60°(三角形)、55°・35°(ひし形)、丸形のものがあります。
『逃げ角』の有無による区別として、逃げ角のある「ポジチップ」と、逃げ角がないことで表裏の両面を使用できる(経済性のいい)「ネガチップ」があります。
※小径穴加工を行う場合、切粉排出(きりこ・はいしゅつ)への配慮によってネガチップよりポジチップが多用されます。各社工具メーカーの製品ラインナップもその傾向にあります。
チップクラッシャー(切粉破砕機) [周辺装置]
加工時に発生する切粉を細かく切断する装置。ワークの材質や加工方法によっては切粉が長く伸びる場合があります。長く伸びた切粉はカサが多くなり、屑鉄(くず・-)の回収で不都合が発生します。チップクラッシャーは、その問題を「解消するため」に使用されます。
チップクラッシャーは、切削(加工)によって発生する切粉の量や形によって破損トラブルを起こすことがあるため、機種の選択には注意が必要です。
▷関連:切粉自動圧縮機
チップコンベア [周辺装置]
加工時に発生する切粉を機外に持ち出す装置。連続的に動き続けるもの(連続運転)、定期的に運転と停止を繰り返すもの(間欠運転)、本機(工作機械)の自動運転中のみ動作するもの(本機連動運転)などの種類があります。チップコンベアのタイプとしては「ヒンジ式」・「スクレーパ式」・「スクリュー式」・「ドラムフィルタ式」があり、ワーク(加工物)の材質や加工方法等によって切粉が粉末状になるようなものについては『ドラムフィルタ式』を選択します。▷関連:チップクラッシャー
チップブレーカ [工具]
チップ(刃具)の刃先形状、または表面に刻まれた溝のパターン。
ワーク(加工物)を切削することで発生する『切粉(きりこ)=鋭利な形状をした金属』が、長く伸びると工具の折損やワークに傷をつける(不良品になる)場合があるため、チップブレーカによって折り曲げ、切粉が短く折れるようになっています。
また、「粗加工」・「仕上げ加工」など目的に応じた使い分けもされます。
一般的に粗加工用のブレーカは切込み量が深く仕上げ用は浅くなっています。
▷関連:チップ形状
チャック [旋盤]
ワーク(加工物)を把握する装置。「油圧駆動」によるもの開閉を行うものと、「手締め」によるものがあります。
▷関連:油圧チャック・手締めチャック
チャッキング
ワーク(加工物)をチャックで把握すること。
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