旋削ホルダや ミーリングホルダに取り付ける「インサートチップ」は、被削材ごとに使い分けることが必要です。
各工具メーカーのカタログに書かれた製品の切削条件は、被削材に適した工具(材質・コーティング)の選択がされていなければならないため、注意してください。
識別記号
(種)
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識別色
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被削材
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P
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青色
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鋼:
鋼,鋳鋼(オーステナイト系ステンレスを除く。) |
M
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黄色
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ステンレス鋼:
オーステナイト系オーステナイト/フェライト系,ステンレス鋳鋼 |
K
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赤色
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鋳鉄:
ねずみ鋳鉄,球状黒鉛鋳鉄,可鍛鋳鉄 |
N
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緑色
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非鉄金属:
アルミニウム.その他の非鉄金属, 非金属材料 |
S
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茶色
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耐熱合金・チタン:
鉄,ニッケル,コバルト基
耐熱合金,チタン及びチタン合金
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H
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灰色
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高硬度材料:
高硬度鋼,高硬度鋳鉄,チルド鋳鉄 |
- 「P種」は、低~高炭素鋼や低~高炭素合金鋼[SCM(クロムモリブデン鋼),SCr(クロム鋼),STKM(パイプ材),SKD(合金工具鋼)の加工に向いています。
- 「M種」は、ステンレスの加工に向いています。表1に含まれていませんが、硬さと耐食性を兼ね備えた「析出硬化系ステンレス(SUS630や17-4PHなど)」も適応する被削材に含みます。
- 「K種」は鋳物全般に対応します。表1内の「球状黒鉛鋳鉄」は、FCD(ダクタイル鋳鉄)のことです。
- 「N種」非鉄金属用。銅、銅合金、アルミ、アルミ合金など。
- 「S種」難削材用。チタン、耐熱合金(ニッケル合金)用
- 「H種」高硬度材、焼き入れ鋼用。焼入れ処理後の中仕上げ加工に使用します。
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