2020年6月9日火曜日

1個の生産に必要な時間

「生産管理」の上で、『目標個数を達成できるかどうか』を判断するために1個の生産に必要な時間を知っておくことが必要です。




「1日は24時間」、「1ヶ月は28~31日」に制限されるので、目標個数によっては、工場の稼働時間(日数・シフト)の見直しが必要にもなることもあります。



完全な負荷オーバーの場合

しかし、例えば、1か月の目標生産個数が100000個の時に1個の生産に1分を要する場合、100000[個]×60[秒]=6000000[秒]
→6000000[秒]÷(24[時間]×3600[秒])≒70[日]になってしまいます!

「交代勤務による24時間フル稼働、稼働率100%の部品生産」という事実上あり得ない条件でさえ、完全に負荷オーバーであるため、1個の生産に必要な時間を短くする必要があります。

[方法]
  1. 加工プログラム(切削条件・加工パス、加工内容)を見直す。
  2. 加工機(工作機械)の台数を増やす。
  • 部品図面と実加工された完成部品(製品)とを見比べて、製品の品質が「良すぎる」と思われる場合、作り方を見直し、それを加工プログラムに反映することによって加工時間を短くすることができます。
  • ただし、個人的な考えとして、「過剰品質」や「効率化」という言葉を前面に出しすぎた加工時間の短縮には「品位や精度のバラつきに関する評価」や「工具寿命管理の見直し」が必要であり、局所的に生産計画Dを満足させても、品質Q・コストCに悪影響を与えるのであれば『やる意味はない』と思います。
  • 設備を増設する場所とお金があれば、加工機を増やすことも一つの対策案になります。上の例についていえば、機械が4台あれば70÷4=17.5となるので、24×0.8=19時間/日稼働の条件で休日出勤か残業が可能であれば何とかなりそうです。
  • ただし、継続的な受注がなければ安易な設備の増設などするべきでないのは当然の話です。
  • →従来、町工場はお隣さん同士で相互に助けあい(負荷調整)をしていたわけで、そういう柔軟な自主独立性を維持を許したままどこかの慈善団体が丸ごと傘下に組み込んだりすれば、面白いことになるのでは?と思ってみたりみなかったり。笑。

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