2020年7月30日木曜日

チャッキングで考えるべきこと②

チャッキングで考えるべきこと①に引き続き、今回は、以下の赤文字について書きます。

Ⅰ.チャッキング方法
  1. チャック(片持ち)
  2. チャック✕センター(両持ち)
  3. フェイスドライバー✕センター(両持ち)
  4. ケレドライブ✕センター(両持ち)
Ⅱ.チャックの種類
  1. 油圧チャック
  2. エアーチャック
  3. 手締めチャック(単動/スクロール)
  4. 特殊治具

◇エアーチャック

[概略]
エアーチャックは柔らかい材質や、薄肉の素材を加工する時にワーク(加工物)が歪まないように「強すぎない力」でチャッキングするために使用します。
油圧チャックと同様にフットペダル又は操作盤を用いた作業者によるチャック開閉と、ローダーやロボットを用いた自動連続運転中のチャック自動開閉が可能です。
※連続で同じワークを加工する場合、ワークの着脱時にはチャックの爪をエアーブローし、ワークと爪の間に切粉(きりこ)が挟まらないようにします。

[特記事項]
油圧チャックに比べ弱い把握力で使用することが多いため、加工時の切削抵抗によるワークの飛び出しが起きないよう、注意が必要です。

◇手締めチャック(単動/スクロール)

[概略]
油圧チャック、エアーチャックと異なり手締めチャックは、自動で開閉しません。

[特記事項]
チャックのトップジョーとベースジョーの締め付けボルト及び、スクロールチャックの締め付けボルトチャックの締め付けはトルクレンチを用い、締め付け力が適切に管理されるようにしてください。(トルクレンチの要らない職人さんは尊敬しますが、弘法も筆の誤り、かっぱの川流れ、猿も木から落ちるなのでよろしくお願いします。)
※トップジョーとベースジョーとの締付けに関しては手締めチャックに限った問題では、ありません。

◇特殊治具

[概略]
異形ワークを把握するための治具。
このブログにおける特殊治具とは、回転バランスをとるために、バランサーを必要としたり、チャック爪の把握高さが高いものなど、主軸の高速回転に向かないのものを意図します。

[特記事項]
手締めチャックに限らず、油圧駆動のチャックでも上記の概略に合致するものは、特殊治具とします。

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