定切削速度で倣い加工の場合
定切削速度(G96)指令の場合、加工時間では以下の式で表すことができます。
式1.定切削速度の場合の加工時間[sec] |
但し、上の式1が使用できるのは、加工径D[mm]「一定」であるような『特別な場合』に限定されます。
倣い(ならい)加工のように連続的に加工径Dが変化する場合は、主軸回転数N(=1000・V÷πD)も変化するので、式1をそのまま使うことはできません。
図1.加工径Dが変わると主軸回転速度と刃具の速度も変わる。 |
加工径Dが変化する場合の加工時間
そこで、加工径が変化する場合には、加工径の平均値を用いて計算を行います。
以下の図の場合、下記の①~④の和から加工時間を求めます。
- D1~D2→ 式1のDに(D1+D2)÷2 を代入,式1のLにL1を代入・・・①
- D2~D3→ 式1のDに(D2+D3)÷2 を代入,式1のLにL2を代入・・・②
- D3~D4→ 式1のDに(D3+D4)÷2 を代入,式1のLにL3を代入・・・③
- D4~D5→ 式1のDに(D4+D5)÷2 を代入,式1のLにL4を代入・・・④
関連記事:加工時間の計算(旋盤の場合)①