▷関連:主軸台/タレット/心押台
①主軸・チャック
・主軸
主軸は工作機械の『心臓』と言えるほど重要な装置です。そのため、主軸には専用の主軸用オイルを使用します。
また、主軸の回転によって発生する温度上昇は主軸の寿命に悪影響を及ぼす可能性が有るため、油温調整機(クーラー)を用いて温度管理が行われています。
・油圧チャック
油圧チャックは、主軸の後端(こうたん)に取り付けられた「チャックシリンダー」の前後運動によって、チャック爪の開閉を行います。
チャック開閉の可動部に対しては、作業者が適宜「グリス」の注入を行います。
②刃物台・タレット
刃物台・タレットとも駆動は電気(モーター)によって行われる為、作動油による油圧を必要としません。(※NC古い旋盤ではタレットの「旋回時」に油圧を用いていました。)
・タレット
工具の先端や加工箇所に切削水をかける必要があるため、タレットに対してクーラントが供給されます。タレットは旋回する為、旋回軸部(ベアリング:軸受)などに対して潤滑油の供給が行われます。
③油圧心押台
油圧心押台は油圧によって「油圧スリーブ」を伸縮させます。心押台本体の前進後退は、手動または電気(モーター)によって行われます。
④油圧振止(ー・ふれとめ)
油圧振止は油圧によってアームを開閉し、ワークを把握します。
油圧振止は、『心押センターで支持しても加工時にワークの中央がたわんでしまう』場合や、ワークの形状や加工内容の都合で『心押センターが使えない』などの場合に使用します。
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